健康診断(企業健診、資格用健診、入学時健診等)
- 受診者様へのお願い
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- サージカルマスク着用の上、ご来院ください
- 来院時に手指の消毒、検温にご協力ください
- 受付時間を守り、遅刻や無断キャンセルをなさらないようにお願い致します
- 発熱などの体調不良の場合は、早急にご連絡ください(ご予約のお取り直しを致します)
※ 発熱や咳が出る状態で、ご無理をしての来院はご遠慮ください
定期健康診断のご案内
食生活の欧米化によって、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が増加の一途をたどっています。これら生活習慣病は「サイレントキラー」と呼ばれ、痛みなどの自覚症状が表に現れずに着々と体を蝕んでいきます。
健康診断は、そのような生活習慣病をはじめ、さまざまな病気の早期発見・早期治療を目指し、また病気のリスクを予防することを目的に実施されています。人生100年時代、いつまでも健康でいるためには、水面下で忍び寄る病気を見逃さないよう若い時からの定期的な健康診断が重要です。
当院では、定期健康診断、雇入れ時健診、受験・入学の健診や資格取得用健診、企業様の職員健診、川越市特定健診・後期高齢者健診等を実施しています。お勤め先や自治体から健康診断の案内を受けた方、自主的に健康診断を受けたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
なお、企業や学校などの提出先ごとに検査項目の指定がある場合がございますので、事前に確認をして頂いてからご相談ください。 指定の用紙がある場合にはお持ちください。
定期健康診断、雇入れ時健康診断を個人で受ける方
定期健康診断や雇入れ時健康診断は、労働安全衛生法で義務付けられています。川越中央クリニックでは、皆さまの健康の保持・増進のため、 健診と健康づくりの支援を行っています。
一般定期健康診断、雇入れ時健康診断、その他の自費健診などを随時受け付けております。受付窓口、もしくはお電話にてご予約ください。
定期健診(安全衛生規則第44条)・雇入時健診(安全衛生規則第43条)
Ⓐコース | |
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料金 | 11,000円(税込) |
対象者 | 雇入れた労働者、または、35歳・40歳以上の方 |
健診内容 | |
診察 | 既往歴および業務歴 自覚症状および他覚症状の有無 |
身体計測 | 身長、体重、腹囲の測定 |
一般測定 | 血圧測定、視力、聴力(オージオメーター / 1000Hz・4000Hz) |
胸部レントゲン | 正面1枚 |
心電図 | 12誘導心電図 |
尿検査 | 糖・蛋白(2項目) |
血液検査 | 貧血検査:赤血球・血色素 肝機能 :AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP 血中脂質:LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪(TG) 血糖 :空腹時血糖 |
Ⓑコース | |
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料金 | 3,850円(税込) |
対象者 | 21歳~24歳、26歳~29歳、31歳~34歳、36歳~39歳の方で、医師が検査項目を省略してよいと認めた方 |
健診内容 | |
診察 | 既往歴および業務歴 自覚症状および他覚症状の有無 |
身体計測 | 身長、体重、腹囲の測定 |
一般測定 | 血圧測定、視力、聴力(オージオメーター / 1000Hz・4000Hz) |
胸部レントゲン | ― |
心電図 | ― |
尿検査 | 糖・蛋白(2項目) |
血液検査 | ― |
Ⓒコース | |
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料金 | 6,160円(税込) |
対象者 | 20歳、25歳、30歳の方で、医師が検査項目を省略してよいと認めた方 |
健診内容 | |
診察 | 既往歴および業務歴 自覚症状および他覚症状の有無 |
身体計測 | 身長、体重、腹囲の測定 |
一般測定 | 血圧測定、視力、聴力(オージオメーター / 1000Hz・4000Hz) |
胸部レントゲン | 正面1枚 |
心電図 | ― |
尿検査 | 糖・蛋白(2項目) |
血液検査 | ― |
* 定期健康診断では喀痰検査が必要ですが、胸部レントゲンにより病変の発見・結核発症のおそれがないと診断された方は省略することができます。
職員の定期検診を希望される企業のご担当者様
労働安全衛生法により、事業者は労働者に対して健康診断を受けさせる義務があります。対象となるのは正社員、契約期間が1年以上かつ週所定労働時間の4分の3以上労働する契約社員やパート労働者も該当します。これは、個人事業でも中小企業や大企業でも違いはありません。
(週の労働時間が2分の1以上であっても、努力義務が課せられています。)
健診内容は、上記項目(A・B・Cコース)からそれぞれの企業様に合わせて、項目追加などの変更が可能です。その際には、別途お見積もりをさせていただきますので、受付までお問い合わせください。
お支払いは、
・個人の実施の都度、窓口でのお支払い(領収書の宛名は個人・企業名どちらも可)
・月末締め、もしくは全員終了後に会社宛てにご請求書の発行、後に銀行振り込み
での対応が可能です。
川越市特定健診をご希望される方
川越市特定健康診査の受診を受け付けています。ご予約はお電話、もしくはクリニック受付にて受け承ります。
受診期限は1月31日までとなっております。秋以降、年末~1月にかけては期限間際の駆け込みの方が多く、どこの医療機関でもご予約が取りにくくなりますので、早い時期の受診をお勧めしております。
対象者 | 川越市国民健康保険に加入している40歳から74歳までの方。 |
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料金(税込) | セットA:無料 セットB:500円 セットC:8,500円 |
詳しい受診条件や検査項目については、川越市のホームページをご確認ください。 |
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受診の方法 | セットA・B・Cの受診を希望される方は予約が必要です。クリニック受付までご連絡ください。 ご予約の際には、川越市から5月末に交付される「受診券」と「質問票」と川越市の国民健康保険証をご持参ください。 |
川越市後期高齢者医療健康診査
対象者 | 川越市にお住いの75歳以上で、後期高齢者医療被保険者の方が受けられます。基本項目については無料で受けられます。 |
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料金(税込) | 後期高齢者医療健康診査:無料 後期高齢者人間ドック :¥7,000 |
受診の方法 | 後期高齢者医療健康診査、もしくは人間ドックのどちらかを選択していただき、お電話または受付窓口でご予約ください。 受診当日は、川越市役所から郵送された「受診券」と「問診票」と保険証(本人確認のため必要)をお持ちください。 |
その他の個別がん検診について
川越市に在住している方が受けられます。
大腸がん検診 | 受診者自己負担 300円 40歳以上の方が毎年受けられます。 ○便潜血検査(2日法) |
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前立腺がん検診 | 受診者自己負担 600円 50歳以上の方が毎年受けられます。 ○前立腺特異抗原(PSA)検査(血液検査) |
※ 70歳以上の方は、無料で受けられます
検診を受ける際のご注意事項
▼ 女性の方へのお願い
- 服装について
問診、レントゲン撮影、心電図等がございますので、ネックレス等は事前に外していただき、ワンピースなどのつながっている洋服、ストッキング、タイツ、アップヘアでの受診はお控えください。 - 妊娠中または妊娠の可能性がある場合にはレントゲン撮影ができませんので、スタッフまで必ずお申し出ください。
▼その他
- 電車、バス等の遅延など、当日やむを得ない事情で遅れる場合には、必ずクリニック受付までご連絡ください。
- 当日、体調が悪い場合(発熱など)はご無理をなさらずに予約日をご変更ください。そのまま検査を行いますと正しい数値が出ないばかりか、再検査になる可能性があります。
- 結果のお渡しには、1週間ほどのお時間を頂戴しております。ご提出の締め切り日にご注意ください。
健康診断で引っ掛かったら二次検査を受けましょう
健康診断で「要再検査」となった場合
私たちは一見健康に見えていたとしましても、ギリギリまで痛みや症状が出ない「沈黙の臓器」と呼ばれる内臓があり、病気になっていることに気づかない「サイレントキラー」と呼ばれる疾患が生活習慣病の中には数多くあります。
会社や学校等で1年に1回行われる健康診断は、そのような生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的としており、現在の自分の身体の状態を数値で見える化することによって、病気の芽を発見し予防や早期治療へ繋げることが目的です。
仮に疾病の症状が無くて数値に異常値が出た場合、早期に専門家である医師の指導を受ければ、投薬治療などを行わずに食事や生活習慣を改善することで正常に戻ることが多くあります。この場合には体への負担も少なく、結果として通院による時間や費用を節約することができます。
一般的な健康診断の検査項目は、最低限の内容に絞られています。その検査に何かしらが引っ掛かったということは、詳細な検査が必要なタイミングでもあるということなのです。このため、健康診断で「再検査」となった場合には、まずは最寄りでかかりつけの医師へ相談をしてみましょう。
健康診断で「再検査」は即治療が必要とはなりません
会社や学校の健康診断で「再検査」や「要検査」との結果が出た場合、やはり誰もが不安に思ってしまいます。病気が見つかるのが怖い、通院しなければいけないのか、薬を飲み続けなければならないのか、胃カメラ飲むの嫌だな、などの心配が頭の中をよぎります。
しかし「再検査」や「要検査」が、そのまま通院や投薬治療を受けなければいけない「病気」につながるものではありません。
健康診断というのは、異常が疑われる箇所や状態を探すスクリーニング検査です。そこでの「再検査」や「要検査」というのは、ちょっと今回は検査結果の数値が悪かったため「病気が見つかるかもしれないので、もう一度検査をしてみましょう」というお知らせに過ぎないのです。
その日は不摂生をしていてたまたま異常値が出たのかもしれませんし、健康診断だけでは判断に十分な検査項目が無いことから、臓器の異常や病気の有無を特定するのは困難です。
再検査は医療機関で健康保険を使い受けることができます
健康診断は健康保険の適応外ですが、そこで見つかった異常値の「再検査」や「精密検査」は健康保険が適応され、一般の病院やクリニックで受けることができます。
会社や学校は、健康診断を行うまでが法律による義務ですが、結果を含めそれ以降はご自身の責任になります。(企業の二次健康診断の受診勧奨は努力義務)
このため健康診断の結果を活かすも殺すも自分次第、ご自身で健康管理を行う必要があります。
再検査を受ける医療機関は、健康診断を行った病院やクリニックでもよいですし、通院を考えればご自宅や職場に近いところでもかまいません。
健康診断を行った医療機関への受診では、すでに前回の検査結果があることから詳細な検査までが短時間でスムーズに進みます。別の医療機関へ受診する場合には、手間や費用などが余計にかかりますが、専門医など異なる医師の診断を受けてセカンドオピニオンを求めることができます。
再検査では、健康診断による検査数値の異常が一時的なものなのか、それとも本当に何らかの病気によって出ている数値なのかを調べます。異常値が再度検出された場合には、原因疾患を追求するためにさらに検査項目を増やしたり高度な医療機器を使用したりして詳細な検査が行われます。
再検査の通知を無視が5人に1人
健康診断で「再検査」の通知が出た方、評価が悪かった方は、来年の健康診断まで放置せず2~3か月以内に医療機関を受診することをお勧めいたします。その際には健康診断の結果であることを伝え、結果通知を必ず持参してください。
再検査は任意であることから、まれに「仕事が忙しいから」「症状が無いから」などの理由をつけて、再検査の通知を無視してしまう人が5人に1人いるとされていますが、それは「病気の芽」の発見が遅れることとなり「病気の悪化」を招くだけです。早期に指導を受けていれば食事や生活習慣を見直すだけで済んだものが、悪化したがゆえに投薬治療で定期的な通院となってしまうこともあります。結果として、時間と費用が多くかかることになってしまうのです。
何よりも「再検査の無視」は、自治体や会社・学校(本人)が費用をかけて健康診断を行っている意義までをも否定してしまいます。
検査項目で見る生活習慣病との関連
次の項目が、健康診断で引っ掛かることが多い項目と疾病のリスクです。
検査項目 | 疾病 | 重大疾患 | 対処 |
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血圧 | 高血圧症 | 動脈硬化、脳血管疾患、 心疾患 |
運動療法 食事療法、禁煙 |
血清脂質 | 脂質異常症 (高脂血症) |
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糖代謝 | 糖尿病 | 糖尿病による合併症 (糖尿病性腎症・網膜症) |
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肝機能 | 肝硬変、肝炎 | 肝硬変、肝疾患、肝がん アルコール性肝機能障害 |
飲酒量を減らす 休肝日を設ける |
血色素 | 貧血 | 慢性貧血 鉄欠乏症貧血 |
バランスの良い食事 (鉄分を取る) |
尿検査 | 高血圧症、糖尿病 膀胱炎、尿路結石 |
腎臓がん、膀胱がん | |
心電図 | 不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大などの心臓病 | ||
便潜血 | 痔、ポリープ、大腸がん、その他消化管の出血 |
医師に相談してみましょう
会社や学校の健康診断で再検査を指摘されたりD判定が出てしまった場合、きっと不安になることでしょう。胸が痛いとか明らかに血尿があるなどの症状が出ていないと、なかなか医療機関へ受診するという決断は難しいかもしれません。
何も症状が出ていませんと医療機関の門を叩く機会はありませんが、実はこのような時にこそ健康診断の結果を持って医師に相談をするチャンスなのです。
医療機関での二次検査では、さらに詳しく検査を行うことによって病気であるのか病気では無いのかを判断いたします。仮に病気の診断がついてしまった場合でも、症状が出ていない初期ですので生活習慣の改善指導などで経過観察、一定期間後に再び検査という流れになる可能性があります。
川越中央クリニックでは、健康診断の結果から二次検査(再検査、精密検査)のご希望を受け付けております。当院での健康診断だけではなく、他院で受けられた結果を持参されてもかまいません。
- 保険証と健康診断の結果表をお持ちください。(健康保険適応)
- 可能であれば、健康診断を受けた医療機関からの紹介状をお取り寄せください。(無くても可)
- 予約制ではありませんので、受付時間内にお越しください。
「病気の芽となるものは何もありませんでした」ということを証明することも、再検査を行う重要な意義となります。これを機会に、もう一度ご自身の健康を見直してみましょう。